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星組『うたかたの恋』

かつっぺの“ヅカTV”ちょい感想コーナー

<第1回>

▽星組公演 ミュージカル・ロマン『うたかたの恋』
▽宝塚大劇場1993年6月~8月
脚本・演出・・・柴田侑宏
作品紹介・・・オーストリーのルドルフ皇太子と男爵令嬢マリー・ヴェッツエラとの悲恋物語。昭和58年雪組で初演。
作品評★★★★★★★★☆☆
鑑賞日・・・2002年5月4日

▽幕開きから胸を打たれる名主題歌が流れ、ストーリーを知っているだけに、それだけでうっときてしまいました。大階段での麻路さきさんと白城あやかさんの何と美しいことか!本来ならば、この作品の上演を熱望していたシメさんこと紫苑ゆうさんが主役のルドルフ役を演じられるはずだったのに、アキレス腱の怪我で休演。当時2番手だった麻路さんが代役を務められたのでしたが、問題の歌唱以外は見事にその重責を果たしたといえるでしょう。ルドルフの苦悩する心の動きも、非常に良く伝わってきました。それに彼女は軍服が良く似合う。
ルドルフの恋人役マリーを演じた白城さんは、めちゃくちゃ可憐で純真な少女としてマリーを演じていました。それ故、ラストでルドルフと共に逝ってしまう場面で自然と皆の涙を誘うのでしょう。
死ののちまで愛に依りて結ばれん
ぬぬ?ちょっと画像ボケてるなぁ。
マイヤーリンクに降る雪のせい?

また、いまや宝塚を代表する娘役となった花總まりさんが、ルドルフのいとこで自由主義者のジャンの恋人・ミリー役として公演しているのも忘れられません。大劇場の新人公演でマリー役も演じ、白城さんから多くの事を学べたことでしょう。
脚本・演出は完璧といっていいのではないでしょうか。二人の会話から歌へ移る場面などは、植田演出のようにいきなりバーンと来るのではなく、ごく自然な心の流れとして歌われる。まさに香り漂う柴田演出といったところかな。芝居の初めから終わりまで一貫して「死」が透かし見え、緊張感を途切れさせないあたりもさすが。
作品評で満点をつけなかったのは、主役や主要役どころ以外の役が描きにくい作品で(時間の関係もあるだろうけど)、当時若手で伸び盛りだった絵麻緒さんや湖月さんなどにもっとしゃべらせてあげたらよいのになぁと思ったからです。

あぁでもシメさんで観たかったなぁ。東京でご覧になられた方、是非ご感想をお聞かせください。

※併演は、ショー・ファンタジー『パパラギー極彩色のアリアー』作・演出 草野旦 でした.





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